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    Vol.3

  • LIAN SAMEJIMA

    Model

  • Vol.3 Model

    3回目となるインタビューに参加してくれたのはモデルを始めアーティストへの楽曲制作も手掛ける幅広い分野で才能を発揮する「Lian(リアン)」さんと今回の撮影でヘアメイクを担当してくれた
    「Mizuki(ミヅキ)」さんをご紹介。

    3回目となる対談はちょうど良く人数も3人でお届けします。

    ミヅキはかなり強引に参加させられたな(笑)

    2人でやったほうがいいんじゃないですか?

    駄目!強制です。(笑)
    さて、何から話そうかな~。

    じゃあまずはモデルを始めたきっかけは?

    初めてモデルを経験したのは小学生の頃でしたね。

    かなり早い時期から始めてるね。

    そうなんです。たまたま親戚の知人経由でモデル事務所と繋がってそれがきっかけですね。それで事務所の方からちょうど子供のモデル探してたからやってみてよと言われて始めました。

    そんな幼い頃から仕事するなんて偉くない?

    子供だったんでその時はお菓子とかおもちゃもらったりって感じでしたよ。ギャラは貰ってないですよ(笑)

    へー。その流れで今までやってきたって事?

    いや、その一回限りでモデルをやったからって興味がその時湧いたわけではないのでそれだけでした。

    そうなんだ。いつ頃からまた再開したの?

    それで高校生になる頃かな?もう一度やってみたいなと思い始めて当時お世話になったモデル事務所に改めて入って活動してました。

    大阪から東京に出てきたのも結構早かったよね?

    そうですね15.6歳で東京に出てきてモデルだけじゃなくて歌とか芝居とか色々な事に挑戦したいなと考えるようになってたので東京に来ちゃいました。

    行動力あるねー。

    それから東京の事務所に入って芝居にも挑戦してみたんですけど標準語がなんせ難しくて。
    中々、関西弁が抜けないですよね。ふとした時に出ちゃうしイントネーションも違うしほんと苦戦しました。

    生まれ育った土地の言い方を変えるって難しそう。芝居をやる上では色々な役をするわけだから標準語は使えないとやっていけないよね。

    それでちょっと芝居はきついなーなんて思い始めてた時に音楽にも興味が湧いてきて。学園祭とかでもモテる部類じゃないですか、バンドって。(笑)

    確かに(笑)そのルックスでやってたら一層目立つでしょ。

    それで高校3年生頃からモデルをやりつつ音楽活動も始めたって感じですね。
    俳優業はその頃にはもうほとんどやらなくなってましたね。舞台とかは少しやってましたけど。

    でも、ほんと色々な事に挑戦してるよね。それが今のリアンに繋がってる感じは凄く伝わってくるよ。

    心が少年ですからね。(笑)興味があるとすぐ試してみたくなります。

    東京にいると少年の心を持った大人が多い気がする。そのくらい夢中な事があって夢かなえる為に突き進んでるって印象。

    俺もアパレルやりたい一心で20代後半で東京に来たけど目標持ってる人が多いし、自分の知らない世界で頑張ってる人も凄くいるから為になる話もたくさん聞けて良い刺激になるよ。

    いやーいつまでもその気持ち忘れず生きていくってほんと大事だと思います。
    自分の歩んだ過去は変わらないのでそれを自分で否定する生き様はしたくないですね。

    楽曲制作に関してはどんな状況なの?作詞、作曲する場合が多い?

    楽曲に関しては頼まれれば作詞も作りますけど基本的にはアーティスト側が書いてくれた方が世界観も伝わるのでそのイメージに乗せて楽曲を作る形が多いですね。

    未知の業界だからあまり詳しく話せないけど作詞者と作曲者が別って何気なく凄いし大変じゃない?同じバンドメンバー同士ならまだしもアーティスト本人のイメージとリアンが想像してるイメージとは異なる部分も出てきそうじゃん?

    そうですね、頼まれて作りました。はい、どうぞ。と言う訳には行かないですよね。
    何度も打ち合わせやレコーディングを繰り返して理想の形に寄せていく感じですね。
    だから初めは凄く漠然としてますよ。それこそロックな曲調でお願いします!見たいな。(笑)

    めちゃくちゃフワッとしてんだね。(笑)そこから詰めるのは中々の労力を使いそう。

    歌う人の声もしっかり聞く事も重要ですね。自分がメロディを作っている時に歌う人が武道館で歌っている状況をイメージしたりして脳内再生を繰り返して想像しながら作ってます。

    すげぇな。としか言えない俺の想像力の無さをお許しください。もうちょっと噛み砕いてくれない?(笑)

    噛み砕くと例えばレミオロメンてしっとりして落ち着きのある曲のイメージが強いと思うんですけどハードロック歌うとこんな感じになるかな?って感じです。

    あぁ。それ解りやすい!少し想像しちゃったよ!

    モデル話しに戻るけどやってて良かった事や、辛かった事ってある?

    モデルをやる意味を感じる所で自分が普段絶対着ない服やコーディネートをする訳じゃないですか?
    普通だったらショップに行って「これなんてどうですか?」とかで服を勧められて着るような感覚と少し似ていて自分が試した事がないコーディネートをしてみた時に「あれ?これ自分に合うじゃん!」みたいなのが色々なブランドの服を着させてもらう事で新たな発見に気づけるのは嬉しいですね。

    普通に買い物してたら基本は自分が探してる物を見つける場合が多いじゃない?その話を聞くとブランドから発信する意外性な面やショップスタッフの提案で探し物だけじゃない物でも自分の新たな引き出しを増やしてくれる要素があるよね。

    そうですね。色、素材、シルエットの組み合わせでいいなと思うとそのブランドで購入したり持っている自分の服で試してみたり今までの自分より柔軟な発想が増えますね。そういうきっかけが増えるのがモデルやっていて楽しいですよ。

    知り合ってから結構NO ID.も着てくれて、それでリアンNO ID.似合うなーと思ってたからオファーして良かったよ。

    人の繋がりでこうして一緒に仕事できるのは本当にありがたいですよね。
    趣味でも仕事でも何でも良いから共通の話題があると仲良くなれるし、それがきっかけで面白い事できる機会も増えるしこれからも大切にしていきたいですね。

    じゃあ辛かった話も聞かせてもらおうかな。

    辛かった話はー。んー海外のショーに参加した時は言葉の壁がありますね。 基本的に英語なので。

    実際にどの辺で困った?

    リハーサルも終えて本番10分前に歩くルートを変更したいって言われて、そこまでは何とかわかったんですけど実際のルートチェンジする内容が早口でバーって言われるから聞きとれなくて焦りましたね。

    仮に俺だったら前に歩いてるモデルから目を逸らさず付いていくな。(笑)

    まあ僕も探りながら歩きましたよね。(笑)でも単調なルートじゃなかったので死角がどうしてもあってアドリブで乗り越えました。

    そっか。ランウェイだからって一本道の単調なルートだけじゃないもんね。

    5000人位入る会場だったので相当プレッシャーでした。それを踏まえて海外でやっていく為にはボキャブラリーの重要性を実感しましたね。

    でも本当に辛いって感じた時は一度もないですね。それよりも好きが勝ってるんで。 結果で見て今回も楽しかったなで完結します。

    その前向きな考え方がいいね。今度リアンがショーに出る時は見に行かせてもらうよ。

    じゃあ、そろそろミヅキちゃんにも話を聞かせてもらおうかな。 ヘアメイクをやろうと思ったきっかけとか。

    ヘアメイクをやろうと思ったきっかけは消去法といいますか大学生になりたいわけじゃないしOLになって働くのも自分の中で違和感があって。元々、小さい頃から絵を描いたり物を作る事も好きだったので創作的な面で探しているうちにヘアメイクに行きついた感じですね。

    いつ頃から考えてたの?

    中学生の時にはある程度、今の道に進もうって決めてましたね。 それで専門学校とか調べてました。

    結構早いうちから固まってるね!高校卒業の進路決める辺りかと思ってた。

    本当は中学卒業したらすぐにでもヘアメイクの学校に通いたかったですけど高校は行っておいた方がいいなと思って、入れる所に入ればいいや。って感じで決めましたね。 それでようやく専門学校に入学しました。

    専門学生も実習とか多いの?

    ありますよ。自分が通っていた学校はむしろ実習ばかりでした。筆記は一切なかったですね。実践あるのみです。

    へーメイクってトレンドや色の組み合わせとか肌色とかの基礎的なロジックとか学ぶのかと思ってたけど意外とそうじゃないんだ。
    でも数こなした方が腕が磨かれて経験値も高くなるし現場の空気に触れられていいよね。

    学校はどこ行ってたの?

    バンタンに通ってました。

    僕もバンタンですよ!大阪ですけど。

    あっ!入ってきた(笑)彼はいつもこの撮影をしてくれているカメラマンです。

    ファッションスタイリストもバンタン出身てよく聞く。

    ファッション関係はやっぱり多いですよね。

    師匠さんはどうやって見つけたの?

    当時、講師をされていた方にお願いしてアシスタントとして入れてもらいました。

    厳しい人だった?

    愛のある厳しさだなって思います。仕事上の事だけでなく親の様に親身になって相談にも乗ってもらいましたし、常識的なマナーや人同士の大切さなど一人でやっていく上で大切な事をたくさん学ばせてもらいました。

    いい師匠さんだね。社会にでると関わる人もすごく増えるし学生の頃とは環境も一変するから支えてくれる環境ってすごくありがたいよね。

    そうですね。私もいずれアシスタントを入れる立場になった時、自分がやってもらって為になった事は引き継いでいきたいですね。

    どの業界も根っこの部分は同じだよね。コミュニケーション手段はいくらでもあるけどその先には人がいる訳だから自分の事ばかりじゃなく相手の事を敬う気持ちは常に持っていないとね。

    ミヅキちゃんは男性の好きな服装ってある?

    服装ですか?うーん、凄く意識した事はないですけど敢えて言うならジャケットを着ている姿は男らしくて結構好きですね。

    ジャケットはカジュアルなシーンからフォーマルまで幅広く使えるアイテムで男性はかなり重宝するんじゃないかな。今はジャケットのデザインから素材も凄く増えたし気負わず使いやすいと思う。

    ミヅキちゃんがこの中で着てほしいと思うジャケットをリアンに選んでみてよ。

    え?私がリアンさんにですか?緊張するなー。えーどれがいいだろう?

    これとか好きです。

    結構、大人っぽいの選んだね。着てみようか?

    はい。お願いします。

    なんでこれにしたの?

    落ち着いた感じの雰囲気と生地が変わってません?ぼこぼこしてて可愛いし珍しいなと思って。

    着眼点がいいねー。これは去年の秋冬コレクションで展開して好評だったから生地の厚みを春夏仕様に変えたんだ。そのぼこぼことした風合いは使っている素材同士の縮みを利用してるんだよ。そうすると生地に伸びる部分と伸びない部分が出来て独特な質感が生まれるのです。面白いでしょ?

    初めて知りました。面白いですね。生地の工夫にびっくりしました。

    どう?似合うでしょ?

    リアンさんのそのスタイル新鮮ですね。ジャケットにTシャツのシンプルなコーディネートはやっぱりいいですね。キメ過ぎても無く清潔感もあって好印象です。

    さっきも撮影中に着ましたけどこのジャケット軽くて着やすいですよね。しかもストレッチも効いてるし。

    いくら格好良くても着にくいと敬遠しちゃうからね。着心地は重要視してるよ。 楽に着れて格好良かったら最高でしょ?(笑)
    裏地も付けていないから突っ張った感じもしないし通気性も良いからサマーシーズンには凄く適してるよ。

    それと元々、くしゃくしゃしてるからシワも気にならないっていう。(笑)

    確かに!(笑)

    リアンさん、シャツも着てみて下さい。

    はーい。どう?あっ俺、この感じ好きかも。

    柄シャツも似合いますね。現地の人みたい(笑)

    馴染んでるでしょ?(笑)

    俺もこのコーディネート好きだな。俺が19歳位の頃かな?その花柄シャツと同じ作り方をしたシャツがあってさ。それに一目ぼれして買おうと思ったら全然手に入らなくて凄い落ち込んだ記憶がある。でも最終的にNO ID.に入って当時のデザイナーに頼み込んで私物で持ってたその花柄シャツをゲットした執念の一枚。(笑)自分の手元に来るまで7年位かかった。

    凄い思い入れありますね!でもこれは本当に好みです。リゾートなイメージの柄と派手な色使いでやんちゃな感じするじゃないですか?真面目っぽくないのがいい。(笑)

    リアンの今のその感じはNO ID.初期を連想させるよ。髭、ロン毛、柄シャツの3点セットがスタンダードだったからね。当時のスタッフはほぼ同じ格好してたなー。

    上村さんの原点みたいなスタイルなんですね。

    NO ID.=柄シャツのイメージだったね。

    好きな人って同じ様なアイテムを常に着るからトレンドとはずれていても拘りがあるから求めてるニーズも絶対ありますよね。今はTシャツもクルーネックが主流ですけどさっき着たVネックとか逆に減っているから探していた人は重宝すると思いますよ。

    そうだね。そこでNO ID.に行けばあるかな?って思ってもらえたら嬉しいな。 時代に捉われず作り続けてきた甲斐があるよ。

    でもずっと同じものばかりだと飽きちゃうからブランドイメージの枠を超えずNO ID.らしい提案も常に心掛けているよ。今季は外しの効いたお勧めのスタイリングがあるからそれも試してみてよ。

    ぜひぜひ!着てみたいです。

    このセットアップはテーラードジャケットとサルエルシルエットのトラックパンツで組み合わせたデザインになっていて素材もジャージの様にサラッとしてて速乾性にも長けた作りになってるんだ。

    斬新な組み合わせですけど凄くバランス良いですね。サルエルシルエットでもそこまで股上も深すぎないからダボ付かないし股下は結構細く作られてるからシャープに見えますね。

    そこがジャケットと合わせても違和感の出ないポイントだね。
    全体的なシルエットに統一感があるからスタイリッシュに着こなせるよ。

    ジャージ素材にレザーシューズも初めて合わせました。

    ごついレザーシューズだとアンバランスだけどシンプルなスリッポンタイプなら問題なく似合うよ。勿論、ローカットスニーカーやキャンバスのスリッポンでもいいし。

    もう一つ面白いポイントがあって、ジャケットの胸ポケットを内側をつまんで出してくれる?

    あっ!パンツと同じ柄がでてきた!

    そう。こうして着てみるとより統一感が出るでしょ?デイリーユースなジャケットにチーフをわざわざ差し込む機会ってあまりないと思うけど元からチーフが付いてるように見せられるデザインにしてあれば気分で使い分けられるよね。

    小技が効いてますねー。この発想はありそうでなかったです。ずるいなぁ。(笑)

    そんなさり気なさもNO ID.らしさかな。

    自分が着た事のない服を着るとやっぱり楽しいですね。ワクワクする。

    仕事柄レセプションパーティに行く機会も多いのでこの位がキメ過ぎてなく捻りがあって個性も出せるからちょうどいいかも。

    友人のパーティとか結婚式の2次会とかちょうどいいかもね。

    出かけるシュチュエーションが湧いてきますね。

    ジャケット着たままバスケもしちゃえば?(笑)

    それ、有りよりの無しっすね。(笑)

    今回はモデルとして参加してもらったけど、こうしてインタビューにも快く引き受けてくれてありがとう。ミヅキちゃんもかなり強引な参加に付き合ってくれてありがとう!

    普通は撮影された画像でしかブランドページに掲載されないのでこうした素の感じのトークは新鮮で楽しめました。

    いきなりでびっくりしましたけどメンズファッションについて色々知れたので楽しかったです。

    周りにも出たいって方がいればぜひ誘ってみてね。

    3人で話すと内容も多く長文になってしまいましたが最後までご覧いただきありがとうございました。
    不定期な企画ですがこれからも継続していくので今後ともよろしくお願いします!

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  • PROFILE

    鮫島 リアン

    大阪府出身 モデル、作曲家

    現在の主な仕事

    ファッション系の仕事をメインに作曲、サポートミュージシャンとしても活動中。
    モデルとして2018 s/sソウルファッション
    ウィークに参加。

    @lianstagram0703

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